嫌いなもの、の話。

一つ前の記事のやんわり続きのような、そうでもないような記事になりますが、私の嫌いなもの、実は、アイドルです。

 

いやこれは、非常に語弊がある、アイドルさんと散々一緒に仕事してきてこれは問題発言だけど、理由がある。

 

なんなら、ハロー!プロジェクト、とか、大好きです。

ンサートの演出、振付、構成、めっちゃ秀逸で素敵。個々の歌やダンスのスキルも、高い人は高い。

ジャニーズはPVとかでたまに目に入ってくる程度の見識ですが(基本的にTVを見ないから)、かっこいいですよね〜ビジュアルもですが、振付も、そして最近は特に個々のクオリティも高い。ビジュアル良しスキル良しって完璧じゃないか。

 

私が言いたいのはそういうんじゃなくて、ファン数30人、とかの、アイドルのこと。

彼女たちのmain work、main purposeがなんなのかいまいちわかりませんが、歌って踊ることなんだとしたら、私は結構不愉快というか、好きじゃないなー。

歌下手、踊り下手、顔イマイチ、ただひたすらに媚を売って、ファンは団結して騒ぎ、だからどこなんだろう、歌を聞いて欲しいのか、踊りを見て欲しいのか、可愛いと思われたいのか。

ファンの方々に、楽しむ場所を提供しているのは、良いことなのかもしれない。ただそのツールに、歌とダンスを使っているのが、嫌なんだなー私は。

 

※あくまで個人の見解です。存在意義はあるのだろうし、むしろ仕事を依頼させてもらうこともあるし、だから、これは仕事上の私の立場とか無視した、超プライベートな私の好き嫌いの話。

 

 

おまけに、最近は舞台にアイドルが出演することが多く、ご一緒して、「歌と踊りはやってます!」とか言われちゃうともう、は?って感じ。あなたのやってきたものを、歌と呼ばないで、ダンスと呼ばないで。それはお遊戯です。と言いたくなる。

そしてファンも。あの子歌上手いよ!とか言われるともう。基準が違いすぎてもう。

 

日本の芸能の客層のレベルの低さには、正直かなり驚く。「下手」を「可愛い」と言ったり、「発展途上」を「応援する」という文化は非常に稀である。シルク・ド・ソレイユを観てamaging!!と叫ぶより、一般人より下手な歌を聞いてso cute!!と愛でる、国民性なのだろうか。これでは日本の舞台業界、引いては俳優の質が世界に完全に劣るのも当然である。上手いが正義ではないのだから。

 

責める気は無いのです。ただ好きじゃないという話。

下手でも人気が出る国、その国で舞台を制作する以上、その現実と付き合いながらやっていくしかないのですね。